いなもち医院便り
今月の院長が興味を持っていること
2025-03-20
~ 上半身(体幹)の柔軟性と転倒予防 ~
暑さ寒さも彼岸まで、と昔から言われていますので、そろそろ寒さも一段落
するかと期待しているこの頃です。
日足も伸びて、夕方が明るくなってくると、いよいよ春ですね。
筋肉が寒さから解放されて、少し動きやすくなり、運動量が自然に増えるの
で、転倒が起こりやすい時期でもあります。
そこで転倒予防のために上半身の柔軟性に注意を向けてみて下さい。
活動、運動、というとどうしても脚のことを中心に考えがちですが、実は
上半身の柔軟性も転倒を予防し、動きやすい身体を守っています。
まず上半身の柔軟性が保たれていると、優れたバランス能力を発揮できる
ので、後ろを振り向く動作や、方向を変える動作の際に、ふらついたり、
立ち止まったりせずに、動き続けることや、歩き続けることが出来ます。
20代、30代では当たり前だった、動作が、上半身の柔軟性が低下する
ことで転倒リスクの高い動作になる、と知っておくだけでも充分なセルフ
ケアになります。覚えておいてください。
いなもち通所のミニデイではソーラーポールというスティック状の器具
を使用して上半身の柔軟性を保ち体幹を安定させる、転倒予防運動を行
っています。興味のある方はお問合せ下さい。
院長 稲用 博史

今月の院長が興味を持っていること
2025-02-20
~ 花粉症の早期対応を ~
厳しい寒さの中、今年も花粉が飛散し始めたようです。
2/23~24日の連休後に花粉の飛散が本格化するという情報もありました。
花粉症対策のために、花粉アレルギーが起こる仕組みを知っておきましょう。
花粉が目や鼻を通して体内に入ると免疫システムにより「IgE抗体」がつくられます。
IgE抗体は花粉に接触するたびに少しずつ体内に蓄積されていきます。
その花粉が一定量に達するとアレルギー反応を起こす「ヒスタミン」などの化学物質
が分泌され花粉症の症状を引き起こすのでヒスタミンの働きを和らげる薬で花粉症の
症状が押さえられるのです。
治療以外で症状が楽になるような方法も取り入れましょう。
今は高性能なマスクや、花粉症対策用眼鏡、花粉が付きにくい衣服などで花粉を体内
に取り込まない工夫が可能になりました。
また花粉症の季節は、健康習慣についていろいろと考えさせられますね。
睡眠や体温調節、運動、日々食べたり飲んだりしている食品を見直すことで、体調管理
や食材などから自分に合わないものを省いていける感覚と行動力が助けになります。
お勧めの花粉症対策を見つけれたら、いつでも聞かせて下さい。 院長 稲用博史

今月のいなもち医院から
2025-01-20
~ 栄養と水分、動くことの大切さについて ~
今年の1月20日は大寒にもかかわらず3月下旬のぽかぽか陽気で春が近くなって
いると思いながら過ごしました。
暖かいと筋肉の柔軟性が増して動きやすさを実感します。
70代になって同じ姿勢を長時間続けずに、こまめに姿勢を変えて全身の筋肉を
使う生活習慣の大切さを、今回の体調不良からの回復で気づきました。
体調を崩して救急入院した当日は朝食護、ずっと絶食状態で点滴だけでした。
その後も、高熱が続いている間は、通常のカロリー摂取、栄養摂取はできず、
食事を落ち着いてできるまでに1週間かかりました。
それからも検査や処置に合わせて絶食、回復食とイレギュラーな食生活が
続き、退院時には61Kgあった体重が55Kgとなり1割も減ってしまいました。
そのため、健康状態は回復したのですが、体力や筋力回復のための期間が
必要になったのです。
若いころの健康管理との違いを改めて認識しています。
このような体験をした直後、たまたま日本慢性期医療学会が提唱している
「急性期後症候群」というキーワードと出会いました。高齢者の急性期医療は、
治療と同時に、栄養管理、水分補給、リハビリでADLの維持を図ってから
退院しないと日常生活復帰にはリスクが伴うという考え方です。
今年の11月には大阪で学会があるそうで興味深く思っています。
栄養と水分、活動を大切にしましょう
院長 稲用博史

今月のいなもち医院から
2024-12-20
~ うがいのコツ ~
12月に入り、インフルエンザだけでなくコロナも増えてきているようです。
年末年始にかけて、人が集まる機会も多く、感染予防が気になりますね。
感染予防の原則は、マスク、手洗い、うがいです。
マスクの装着方法、手洗いの方法はよく見かけるのですが、効果的なうがいの方法は
あまり見かけないので、念のためお伝えしたいと思います。その手順は
1、くちゅくちゅうがい → 2、ガラガラうがい →3,くちゅくちゅうがい です。
1,の「くちゅくちゅうがい」は、口の中の汚れをまず吐き出すためのうがいです。
2,の「ガラガラうがい」は、のどの粘膜を清潔にするためのうがいです。
3,の「くちゅくちゅうがい」は2のうがいでのどから出てきた汚れを吐き出すうがいです。
1~3のうがいで、確実に感染予防できるとされています。
いきなり2のガラガラうがいをして1の口の中の汚れをのどに送ってしまうと、
うがいの意味がなくなってしまいます。うがいは必ず1から始めましょう。
うがいの手順について、いつでも相談して下さい。
師長 立道 幸子

今月の興味を持っていること
2024-11-20
~ 紅葉と脳リハについて ~
11月16日から12月1日まで、もみじ祭りが開催されています。
11月16日から12月1日まで、もみじ祭りが開催されています。
最上山公園(もみじ山)の紅葉は関西の紅葉名所にライトアップされるまでになっていて
当たり前に眺めてきたもみじ山の紅葉を改めて見直しています。
宍粟市に住んでいる人は誰でも、この時期、運転していると、山々に色づいてきた紅葉が
宍粟市に住んでいる人は誰でも、この時期、運転していると、山々に色づいてきた紅葉が
目に入って、季節を感じリフレッシュ感を味わったという体験をされていると思います。
これは緑や茶色の中に紅葉の赤い色を見る、このようなちょっとした変化にハッとする体験
これは緑や茶色の中に紅葉の赤い色を見る、このようなちょっとした変化にハッとする体験
は、脳にとってほど良い刺激となりリフレッシュ感をもたらす、ということのようです。
ちょっとした変化にハッとする!という状況は、目で見る視覚の他に、香りや肌触り、味、
音、など五感を通して生まれてきます。視覚や臭覚、触覚、味覚、聴覚など、五感を刺激
すると、脳の機能が触発され、活性化するのでリフレッシュ感を味わえるようです。
また、このような刺激は気分を明るく楽しくするので、リハビリにもいい影響があります。
このようなちょっとした刺激で脳の機能を活性化する機会は、もみじ祭りと重なる時期に
開催されている酒蔵通りの酒粕フェアにも期待できそうで、行ってみようと思っています。
院長 稲用 博史
